つむじや分け目が目立つなど、薄毛が気になっている女性は少なくありません。
「何をどうしたら良いかわからない…」と、薄毛対策のことでお悩みではありませんか?
何もせずにそのままにしていると、たとえ20代30代女性でも薄毛は進行してしまいます。
そこでこちらのページでは、女性が実践すべき薄毛対策として生活習慣や頭皮環境の改善方法などをお伝えします。
女性ならではの正しい薄毛対策方法を知り、早期に対処できるよう参考になさってください。
生活習慣の見直し
女性の薄毛対策として、まず行いたいのが生活習慣の改善です。
食生活
食生活の乱れは女性ホルモンを減少させるため、栄養バランスを考えた食事を規則正しく摂るようにしましょう。
肉・卵・大豆製品などは、髪をつくるケラチンの素になるたんぱく質が多く含まれています。
また、ナッツ・果物・豚肉などに多いビタミン、牡蠣・レバーなどに多い亜鉛も髪に必要な栄養素なので積極的に摂るのがおすすめです。
ファストフードやスイーツ類など油分が多い食事は、分泌しすぎた頭皮の皮脂が毛穴に詰まりやすくなるため気を付けてください。
睡眠
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、髪の成長も促されます。
睡眠から3時間後が成長ホルモンの分泌量が最大になると言われており、女性の薄毛対策として健やかな髪を目指すなら7時間~8時間は毎日の睡眠時間を確保するようにしましょう。
22時までに寝るのが理想ですが、難しい場合はできるだけ0時までには寝るようにするのがおすすめ。
寝る前のスマホやテレビを控えると、脳が休まりぐっすり眠れるようになりますよ。
運動
女性の薄毛対策には運動も効果的です。
運動をすると、成長ホルモンの濃度が高くなると言われています。
そして体を動かすと全身の血行が良くなるため、頭皮の血行が促されます。
凝り固まった頭皮を柔らかくすることで、髪が育ちやすい環境にできるのです。
また、適度な運動はストレス解消にもつながるのもメリット。
ウォーキングやジョギング、水泳など有酸素運動をすると良いでしょう。
ダイエット
無理な食事制限によるダイエットは栄養が不足し、女性の頭皮や髪にも必要な栄養が届かなくなってしまいます。
さらにダイエットにより脂肪が減りすぎると、女性ホルモンのバランスが乱れやすくなります。
食べたいものを我慢するストレスも女性の薄毛の原因になるので注意しましょう。
タバコ
タバコに含まれるニコチンには血行を悪くする作用があり、女性の髪の毛の成長を妨げやすくなります。
さらに活性酵素が増えることで体が老化、細胞が衰えやすく育ちにくいため新しい髪が生えにくくなるデメリットも。
女性の薄毛に悩む方は特にそうですが、健康と美容のためにも喫煙者は禁煙をおすすめします。
頭皮の環境を整える
頭皮環境を整えるのも、女性の薄毛対策になります。
正しいシャンプー法
髪の毛や頭皮を清潔にするシャンプーですが、正しく行わないと頭皮環境を悪化させて女性の薄毛が進行してしまいます。
シャンプーをするときは、髪ではなく頭皮を洗う感覚で行いましょう。
- 指の腹を使い、頭皮をマッサージするように洗う
- 洗い流すときはシャンプー成分が残らないように、しっかりすすぐ
リンスやコンディショナーは、髪の根元に付けると毛穴に付き詰まりやすくなるので、毛先に付けるようにするのがおすすめです。
シャンプー後はタオルドライをし、ドライヤーで素早く髪を乾かしましょう。
濡れたままでいると雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみやにおいの原因になります。
シャンプーの変更
女性で薄毛が気になる場合は、アミノ酸系などやさしいシャンプーを選ぶのが良いでしょう。
刺激が強いシャンプーは頭皮の炎症につながり、髪が生えにくい環境にしてしまう可能性があります。
また、洗浄力が強いシャンプーは必要な皮脂まで取り除くため、乾燥しやすくなります。
さらに皮脂の過剰分泌にもつながり、べたつきや毛穴のつまりまで起こしてしまいます。
皮脂のバランスを正常にするために、スカルプシャンプーを取り入れるのもおすすめです。
頭皮マッサージ
頭皮マッサージは血行を促進し、女性の頭皮や髪に栄養が行きわたりやすくなります。
両手の指の腹で、ゆっくりと上下に動かしながらマッサージをしてください。
前髪の生え際→頭頂部→側頭部の順番でそれぞれ2分~3分くらい、毎日合計10分くらい行うだけで頭皮環境の改善につながります。
髪や頭皮への負担
髪を長時間引っ張る髪型をすると頭皮の血流が悪くなり、女性の薄毛が進行しやすくなります。
長時間のポニーテールやひっつめ髪は女性の髪や頭皮に大きな負担がかかるので、できるだけ避けるのが良いでしょう。
育毛剤の使用
女性の薄毛対策として、育毛剤も効果的です。
頭皮の血管を拡張し血行を促進したり、頭皮の炎症を抑える成分が配合されている女性用の育毛剤は、抜け毛を減らし発毛を促進しやすい頭皮環境にしてくれます。
また、医療機関では毛母細胞や毛乳頭細胞に直接アプローチする医薬品を処方してもらえます。
AGAを発症していないか診断
女性の薄毛で多いのが、FAGAといわれる男性型脱毛症です。
頭頂部から薄毛となっていき、だんだんと範囲が広がっていきます。
FAGAはそのままにしておくと、進行しやすい症状です。
軽症のうちにクリニックなどで治療するのがおすすめです。
女性の薄毛対策ができる医療機関
女性の薄毛は、皮膚科を受診するのが一般的です。
また脱毛外来や毛髪外来がある医療機関は、専門的な治療を受けられます。
現在はオンライン診療で女性の薄毛を診断、治療してくれるクリニックもあります。
- 薄毛外来を受診するのは恥ずかしいし抵抗がある
- クリニックに行く時間がないし面倒くさい
- 近くに脱毛外来のある医療機関がない
上記のうちひとつでも当てはまるなら、オンライン診療を利用するのが良いでしょう。
FAGAは薬で改善できる
医療機関では女性のFAGAに効果的な薬の処方を行っています。
代表的なのがミノキシジル。
毛母細胞と毛乳頭細胞に直接働きかける、発毛と抜け毛予防効果があると認められている医薬品です。
外用薬として使用するのが一般的ですが、内服薬として処方されるケースもあります。
また、女性ホルモンの減少による薄毛には、スピロノラクトンが有効的です。
男性ホルモンの一種であるジヒドロテストテロンを抑える作用があり、閉経後など男性ホルモンの増加が原因の薄毛改善が望めます。
ミノキシジルなどは通販で購入することができますが、副作用の心配があり自己判断での使用はやめましょう。
必ず医師の診断のもと、使用するようにしてください。
早期治療がおすすめ
薄毛が気になり「FAGAでは?」と不安があるなら、できるだけ早期にクリニックで診断を受ましょう。
自己流では、正しくケアできていなかったり間違った方法でケアをしてしまいやすく、薄毛改善効果が感じられないこともあります。
また、FAGAは頭頂部から髪の毛が薄くなっていくため、自分ではわかりにくいのが特徴です。
自分で気が付いたときにはかなり進行していていた…というケースは少なくありません。
薄毛が進行し毛包が死んでしまうと、育毛するのは難しくなります。
手遅れになる前に、医療機関で適切な治療を受けるのがおすすめです。